圧力容器の試験

耐圧試験
耐圧試験は主に水を用いて行われ、製作する圧力容器の設計圧力よりも大きい圧力を加え、その容器の強度や耐圧性能を調べるために行われます。

耐圧試験の種類

液圧試験
容器内に水が入ると都合が悪く、不具合が生じてしまうような場合で、使用する液体が試験する温度で沸点以下であれば適用できます。

気圧試験
水が容器に入ると都合が悪く、水の重さに容器が耐えられないような場合で、試験に適した水質の水が手に入らない場合空気や窒素を使用することができます。

気液併用試験
低圧平底形容器や大型の問うなどの部分的に水頭圧のかかる容器で、水圧だけの試験には耐えられず、気圧試験では蓄積する圧力が大きすぎるため、それを軽減する場合に適用できます。

漏れ試験

定期検査などで安全性が他とてないような漏れがないか確かめるための試験です。液体を使ったり気体を使ったりして容器内をいっぱいにして漏れがないかを確認します。

圧力容器 機械試験

引張試験  表曲試験  裏曲試験  側曲試験  衝撃試験

これらの試験は弊社ではできないため試験施設にお願いします。

溶接継手の非破壊試験

余盛の高さ、仕上げを確認します
溶接の余盛が盛りすぎていないか、規定に足りているかを確認します。余盛が高すぎる場合は削ります。

放射線透過試験
素材、製品などを破壊せず放射線を当てることにより欠陥があるのか、どこにあるか、数はいくつかを調べる試験。当てる放射線の強さを変えることで位置や深さを調べられます。

超音波探傷試験
溶接内部や材質などを破壊することなく調べることができる非破壊試験。接触子から発生する超音波を試験材にあてて跳ね返った音を利用する、音響的性質を利用した試験です。
磁粉探傷試験
溶接表層部の欠陥を調べる代表的な試験です。鉄などに磁性を持たせて、きずに生じる漏洩磁束を、磁粉を使って見つける非破壊試験です。

浸透探傷試験
溶接表層部の欠陥を調べる代表的な試験です。浸透液を用いて材料表面のきずや割れなどの欠陥を検出する試験です。

圧力容器

圧力容器について 圧力容器は弊社の手がける製品の中でもかなりのウェートを占める製品といえるものです。

弊社が製作するステンレスタンクの中にもたくさん含まれます。ステンレスタンクだけではなく熱交換器等といった圧力容器も製作しており、ステンレス製だけでなく鉄製のものも製作しております。

ステンレス製、鉄製共に第一種、小型、第二種圧力容器の製作が可能です。弊社は最高2MPa仕様の第一種圧力容器を製作させていただいた経験があります。ご質問はお気軽に弊社までお寄せください。

このホームページでは簡単な説明だけさせていただきます。 第一種、 小型、 第二種 の三種類に分類されます。これら三種類は大きさ、使用するときの圧、内に品物を入れるのか、等の仕様で区別されます。

第一種圧力容器 第一種は内部で煮沸、加熱、化学反応、等を行い、その結果品物の出し入れ蒸気の発生という危険を伴います。また、容器内に液体を入れて圧力を上げ、大気圧での沸点を超えさせて使用するため容器の破裂の危険性をもっています。第一種圧力容器は使い方で4つに分けることができます。

蒸気により固体や液体を加熱するもの、化学反応により内部に蒸気がはっせいするもの、液体の成分を分離するため蒸気を発生させるもの、大気圧での沸点を超える温度の液体を内部に保有する物の4つです。

小型圧力容器 小型は第一種のうち低圧、小型のものをいいます。圧力0.1MPa以下で内容積0.2㎥ 0.1MPa以下、胴の内径500mm以下で胴の長さ1000mm以下、圧力(MPa)と内容積(㎥)との積が0.02以下のものこれら三つの条件のいずれかに該当する第一種圧力容器が小型に該当します。

第二種圧力容器 第一種が大気圧での沸点を超える温度の液体を保有する容器であるのに対し、第二種は内部に圧縮空気を保有する容器です。また液体と気体を保有する場合液体の温度は大気圧における沸点を超えないものを保有する容器です。

第二種は圧力0.2MPa以上で内容積0.04㎥以上、圧力0.2MPa以上で胴の内径200mm以上×胴の長さ1000mm以上のいずれかに該当する場合をいいます。

参考文献「ボイラー及び圧力容器安全規則の解説(改訂版)」附 労働安全衛生法及び関係政省令・告示発行 社団法人 日本ボイラ協会 「こういうことに使いたいがそれが第何種なのかわからない。」「もっと詳しく教えてほしい。」「検査のときは何を用意すればいいのか」等ご質問がございましたらお気軽に弊社にお尋ねください。

アルゴン溶接について

弊社ではアーク溶接もできますが、主にはアルゴン溶接にてほとんどの製品を制作しています。半自動溶接機もございますが、今回はアルゴン溶接について。

アルゴン溶接は色々な金属を溶接することがでる。ステンレス、鉄、アルミニウム、チタン、銅等。それぞれ溶接するための設備が異なり技術も異なる。

例えばステンレスを溶接するときはトーチから出てくるガスを溶接箇所に当てながら溶接をすれば問題なく溶接できるが、チタンの場合は溶接箇所にガスを当てるだけではチタンが腐食してしまうため、溶接箇所は空気が入らないように完全に覆ってしまわなければならない。

チタンの溶接にはチタン用に特別な設備を備えなくてはならない。弊社で行っているのはTig溶接であるため、直流溶接法と交流溶接法により溶接を行う。直流溶接法は最も一般的で、アルミニウムのような活性金属以外のほとんどの金属を溶接することができる。Tig直流溶接でアルミなどの活性金属を溶接しようとすると、電極であるタングステンがひどく消耗する。それを防ぐために使われるのが交流溶接法になる。

パドルの羽

パドル染色機の製造途中です。染色機械承ります。


愛知県一宮市でタンク、機械機器の設計、製造を行っております。
このパドル染色機の羽になります。
リベットと溶接で製作しています。
いろいろ形の構造物が製作可能です。